男の性感も開発が必要 その2 (2022/9/17)

先の投稿で、
人間が子作りのためにセックスするのは
全回数の数パーセントにも満たないのに
 生殖本能のためのセックスであるかのような、
男の射精のためのセックスになっているのは
何か違うのではないか、と書いた。
本能としての生殖だけが目的ならば、
男がイクことは必要だけど、
女性の快楽やエクスタシーは必要ない。
だから、
セックスに対して特に何の意識も学びも
なければ、
男の側のセックスは
子作りか、性欲の処理になってしまいがち
になる。
・・・
男性器の快感が瞬間湯沸かし器であり、
女性器の快感がコトコト煮込む必要がある
ものならば、
一緒に高まって溶け合うセックスに
なるためには、
男性器の瞬間湯沸かし器は
一時的にオフにしておいて、
男女共通の性感である肌感覚で
お互いを温め合うことが大事になる。
アダム徳永氏が著書の中で、
「男は射精を放棄しろ」と書かれているが、
おそらくそういう意味だと思う。
とはいっても、実際にセックスで
射精を放棄できる男は少数派だろうから、
女性の身体が温まるまで一時的に保留、
でいいと思う。
射精欲と、それにつながる瞬時の快感を
一時的に保留すれば、
男女共通の性感である肌感覚が
お互いの主役となり、
男の側も、ちんこを鎮めることができれば
肌で感じる感覚に敏感になるから
相手の女性が何を感じているのかについての
感性が研ぎ澄まされる。
生殖を目的としない、
絆を深めるためのセックスのために
男がまず身につけるべきスキルは
そのあたりにあるのではないだろうか。
当然、人それぞれ性癖は違うから、
何を快と感じるかは人それぞれだろう。
ただ、生殖を目的とするセックスと、
絆を深めることを目的とするセックスでは
最適なあり方が違うかもしれない、
ということは
意識の中にあった方がいいのではないか。
・・・
男性器の瞬間湯沸かし器的性感を
一時的に保留して互いの肌感覚を味わう
という意味では、
挿入後30分以上は極力動かないという
ポリネシアンセックスは理に適っていて、
生殖目的よりも絆を深める目的での
セックスが多い、
人間のセックスとしての進化形なのかも
しれない。
ポリネシアンセックスを営む
ポリネシアの人々は、
挿入したらいきなり動き始めて
射精するまでガシガシと動く、
「先進諸国」の人のセックスを見て
笑っているのだという。
時には2人で笑いながら
アメリカンセックスのものまね」を
したりするのだとか。
彼らにとっては「先進諸国」のセックスは
動物のセックスのように見えているのかも
しれない。
・・・
では、
男性器の性感を一時的に保留するというのは
男にとって苦行なのか、といえば、
実際はさにあらず。
実は、それは男の性感にとっても
大きなメリットがある。
つづく。