男の性感も開発が必要 その5 終章 (2022/9/19)

10年以上前のことだったと思うけど、
大手家電メーカーが、
 カリスママッサージ師の指の動きと圧を
完全再現した家庭用マッサージチェア
を開発したとかしないとかって話があった。
私はその話を聞いた時、ふと苦笑したん
だけれど、
カリスママッサージ師の技の真髄は
指の動きや圧にあるのだろうか。
患者の体に触れた時の、その生体エネルギー
の状態を生体として感じ取って、
その患部に生体エネルギー(気)を流すことに
技の真髄があるのではないか、と
私は素人ながら思うのだけど。
また、
同じような発想なのかもな、と思えるのが
あらゆる国で開発が進められているらしい
セックスロボット。
マジかよ、と思ってしまうけれど、
ラブドール(昭和風に言えばダッチワイフ)
の進化形だと思えばありうるのかと。
ただ、
カリスママッサージ師や本物の女性を
「完全コピー」したマッサージチェア
セックスロボットが、
生身の人間の代替になるのかと言えば、
私は今のところ、断固Noだと思う。
生体エネルギーの交流が、
機械やロボットとの間では起こらないからだ。
・・・
先の投稿で、セックスの側面として
生殖的側面
快楽的側面
関係的側面(絆、愛情確認)
がよく挙げられると書いたけど、
私は、それに加えて、
エネルギー調整的側面
があると考えている。
快楽的側面や関係的側面と
重なる部分はあるかもしれないけど。
男は、
AVを見ればあらゆる美女のあらゆる
姿を見ることができるし、
近年はVRのAVまで出回って、
3Dでそれを楽しむことができ、
本当にヌキ放題天国といった感じだ。
なのに何故、何万円も払ってわざわざ
病気などのリスクがゼロではない
風俗に行くのだろうか。
私は、若い頃から感じていたのだけれど、
オナニーでは決して癒されない、
男であるが故のストレスがあって、
それは、女性の身体に触れることによって
のみ癒されるもののようだ。
それは、快楽というよりは、
エネルギーの偏りが調整され中和される
感覚なのかもしれない。
射精欲が満たされるのとは、
全く別の次元のもの。
そのエネルギーの偏りは
俗に欲求不満とかムラムラ感とかと
呼ばれるのだけれど、
それと射精欲とは全く別のもののようだ。
おそらく、そのエネルギーの偏りによる
ストレスというのは女性の側にもあって、
男女の身体が触れ合うときに、
それぞれの生体エネルギー(生体電気)が
交流して、中和していくようだ。
実は、セックスでの満足度を左右するのは、
このエネルギー交流、エネルギー調整が
どれだけ起こったかではないか。
性感帯の刺激が気持ちいいのは
その一瞬だけだけれど、
肌の触れ合いと、それに伴う
エネルギー交流、エネルギー調整による
気持ち良さは、セックスの後
1週間程度は持続する。
そして、その気持ち良さは
幸福感を伴うものだ。
・・・
1年半ほど前だったか、
パートナーから気持ちいいフェラチオ
しかたを尋ねられて、
コッテリとメールで講義したことがある。
タマはこのように、
裏スジはこのように、
亀頭はこのように、
カリ首はこのように、と
かなり具体的に唇や舌の使い方を
講義したのだけれど、
最終的には、
そんな小賢しい知恵は忘れよう、
ということになった。
ただくわえるだけで、
唇も舌も使わないでいて、
彼女の肺から上がってくる吐息が
亀頭に暖かく当たるのが、
どんなテクニックを駆使されるより
気持ちいいことがわかったからだ。
敢えて言葉を選ぶと、
唇や舌の技術を駆使されるのは
気持ちいいフェラチオで、
ただくわえるだけで何も動かさず、
亀頭に吐息がかかるだけのものは
幸せを感じるフェラチオだと
言ってもいいかもしれない。
そして、快感はその場のものだが、
幸福感は余韻が残る。
それはポリネシアンセックスに通じる
感覚かもしれない。
・・・
とろけるセックスは、
快感のセックスと絆のセックスとのブレンド
その過程で男女のエネルギー交流が起こる。
それには一定の時間が必要だけれど、
交流する時間と回数を重ねるにつれて
それは深まっていく。
そして時に、
彼女の女性エネルギーが私の下腹部に
流れ込んだ時、
私は仙骨から全身に快感が走り、
全身が震えることがある。
セックスを性器の摩擦ではなく
男女のエネルギー交流と捉え直したとき、
時間や回数を重ねるにつれて
快感も絆も深まっていく。
男が射精欲を抑えて肌の触れ合いに
意識を向け直した時、
その方向が見えてくるのだけど、
まずはセックスでそれをしようとするの
ではなく、
相手の女性との着衣でのハグを、
どれだけ長く深く楽しむことができるように
なるかから始めるのもいいかもしれない。
溶け合うセックスのベースには
それが絶対に必要だと思う。
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