男の性感にも開発が必要 その4 (2022/9/19)

あらゆる場でよく語られているが、
セックスの側面として、
 生殖的側面
快楽的側面
関係的側面(絆を深める側面)
の3つがよく挙げられる。
そして、
AV男優、森林原人さんのyou tubeの語りでは、
男は快楽的側面を重視し、
女性は関係的側面(愛情の確認)を重視する
傾向があるとのこと。
まあ、そうなのでしょうね。
ここでまた、男女のニーズの
食い違いが出てくるわけですが。
快楽を求めるセックスと、
絆を深めるセックスというのも、
最適なあり方が微妙に違う、気がする。
ただ、この食い違いには落とし所があって、
絆を深めるセックスに快を感じるように
男の性感を開発してゆけばよい。
そこでも、瞬間湯沸かし器のような
ちんこの暴走的性感を抑えることが
前提なのだけれど。
・・・
私のパートナーがトークの題材にしていた
「とろけるセックス」というのは、
快楽性と関係性のセックスをうまく
ブレンドしていくものだと思うけど、
そのブレンド割合というのは、
人それぞれで好みが違うし、
その日その日の体調や気分、ムードに
よっても違うから、
どの辺りが良いのかは、
言葉で伝えるか、相手の肌から感じ取るか、
何らかのコミュニケーションが必要になる。
ただ、根底にあるのは
肌の面的な接触による快楽の蓄積で、
信頼し合った男女が肌をずっと合わせて
いると、快楽の蓄積によって
ある種の幸福感が芽生えてくる。
その快楽がある程度蓄積されていることが
前提。
その上で、性感帯と呼ばれる場所を
適度に刺激すると、快楽と幸福感が
増幅する。
但し、
性感帯の刺激というのは、
それ単体でありがたいものではない。
先の投稿でも書いたけれど、
性感帯への刺激は快楽の消費であり、
肌同士の接触は快楽の蓄積だ、と
私は思っている。
だから、肌の接触の蓄積がない状態で
性感帯をスポットで刺激するような
やり方をしていると、
確かに気持ちはいいのかもしれないが、
幸福感という意味ではイマイチな
セックスになってしまう。
それに、肌の接触快感が十分な状態で
あったとしても、
性感帯への刺激の強さや量が
それを越してしまうと、
女性にはなんだかうるさい刺激に
なってしまうようだ。
肌の接触による快楽の蓄積と
性感帯への刺激による快楽の消費、
この2つの快楽がバランス良く
進行していくことで、
互いに相手に対して心身の毛穴が開き、
溶け合っていく感覚が深まっていくのでは
ないか。
当然、お互いを愛おしく思う気持ちや
相手の快楽と幸せを願う思いを
言葉や肌を通して伝えることが大事なのは
言うまでもないこと。
・・・
私は個人的に思っているのだけれど、
性感帯についての知識が一般に普及して
きたことによって、
逆説的に「とろけるセックス」というものが
世の中から減ってきているのではないか。
これは皮肉なことだと思う。
男はセックスの快楽性を重視しがちで、
女性もそうであるかのように思いがち。
なので、
性感帯についての知識が公開されたり
女性を感じさせる技、みたいなものが
発売されたりするとそれに飛びついて、
気持ちいいだろ、上手いだろ。
となりがちなのだけれど、
女性は、セックスの愛情確認的側面を
重視することが多いから、
性感帯の刺激も悪くはないけど
もっとギュッとしてほしい、と
思っていたりする。
おそらく、
肌の触れ合いによる快楽の蓄積と、
性感帯刺激による快楽の消費と爆発、
そのせめぎ合いが絶妙のバランス感で
続くことによって、
心と体が溶けていくのではないか。
これは、テクニックというよりも、
アートの表現や音楽の演奏に近い。
そして、
お互いを抱きしめ合うことによって、
面的な肌の触れ合いだけではなく、
立体的に相手の体を感じて、
相手の呼吸や鼓動、体の動きや表情、
息吹から相手の心を感じ取れるように
なっていければ。
そうなると、
相手の女性が快感や幸福感を感じていると
彼女の肌を通して自分の肌でそれを
感じ取れるようになっていく。
相手の女性の快楽が、
自分自身の快楽になっていく。
ワンネスの世界。
・・・
ちんこの先っぽの摩擦快感を一時的に
抑えて、肌の接触快感を研ぎ澄ませるように
すれば、
今まで見えなかったものが見えてくる。
ちんこの摩擦快感主導のセックスよりも、
肌の接触快感主導のセックスの方が
女性受けが良いことが多いし、
そうして快楽を蓄積した後の射精は、
本能のままにシコシコしただけのときの
何倍も気持ちいい。
絶叫して涙が出ることもある。
男女共に幸せを感じるセックスに至るには、
女性の性感を開発するだけではなくて、
男の性感もキチンと開発する必要が
あるのではないだろうか。
つづく。