地獄の特訓 (2022/1/16)

AVというのは、それを観ながら
シコシコとマスターベーション
して射精するためのものだと
 思っている人がほとんどだと思うけど、
私は、19歳で初めてAVを観て以来、
女優さんの表情や身体の動きを
観察して、
これは演技やな
これはガチやな
っていう判定をしてきたような気がする。
すると、女優さんをガチにできる男優は
ほんのひと握りだとわかり、
その男優の動きを観察してきた。
また、
風俗は、姫に気持ちよくしてもらって
性欲を発散するところだと考えている人が
多いようだけど、
私は、姫にセックスの実技演習台に
なっていただいていた。
特にタッチの強さや対位の変換などに
ついて忌憚のない意見をいただきながら。
でも、最大の師匠は誰かと言えば、
今の私のパートナーだと思う。
衝撃でした。
「ここに手を当てて。」
はいー。
「まだ指動かさんでいい。」
失礼しましたー。
「乳首触ってー。」
ほいー。
「ちょっと寒い。」
はいー。
「もっと舌を柔らかく。」
はいはいー。
「腕に体重が乗って重い。」
すみませんー。
「もうちょっと左。」
ほいー。
「ちょっと止まって。」
はいー。
「奥まで来て。」
うおおお。
とまあ、
初回のセックスから千本ノック状態。
あれからかれこれ2年。
「こんな相性のいい人、おらんわー。」
と彼女は言うのだけれど、
いや、あなたに育てられたんですよ、
私は。
と、独り言を漏らしてしまう瞬間。
多分、育ててる自覚が無いんやろな、
この人は。