性欲の因数分解 その5 (2022/1/5)

今回は、性のムラムラ感が転換された
エネルギーの一側面、
 「勇猛のエネルギー」について。
これは、男子特有のものなんだろうか、
どうなんだろうか。
ムラムラ感が凝縮されて体内を巡ると、
スーパーサイヤ人のような万能感が芽生え、
死をも恐れないような勇猛心が
湧いてきます。
5月5日は「こどもの日」ですが、
かつては「端午の節句」として
男子の成長を願う日でした。
その端午の節句では「ちまき」を
食べますが、そのちまきは、
白いものを細長く葉で巻いて、
それを紐でぐるぐる巻きにして
縛ってあります。
これは、一説によれば、
ちまきはちんこであり、それを縛って
いるのは、無闇に精を浪費すべからず、
との蜜意が込められているとも
言われています。
精を浪費すると、
男子は腑抜けになってしまうんですね。
男性の皆さんには身に覚えがあるでしょうけど。
精をため込むと、下半身から強烈な
エネルギーが湧き上がり、それは
天を突くような勇猛心になる。
現代でも端午の節句で登場する
カブトの角は、その勇猛のエネルギーの
象徴でしょう。
武家の男子に生まれたならば、
それが尊ばれてきたのだろうと思います。
ただ、
このエネルギーにはダークサイドがあって、
精神的な修養や倫理観を伴わなければ
暴力のエネルギーにもなってしまうのです。
それは、屈折して吐け口を誤ればDVや性犯罪の
源泉にもなりうるエネルギーでもありますから、
性エネルギーは取り扱いに注意が必要です。
喧嘩っ早くなってしまったりもしますしね。
ただ、
太古の昔は身の危険を冒しながら獲物を確保する
のは男の役割で、そこに勇猛のエネルギーが
要求されたのだと想像されます。
現代では仕事で何らかのチャレンジをするのも
勇猛のエネルギーが必要です。
いいな、と思う女性にアプローチし
モーションをかけるのも、勇猛とまでは
いかなくとも、勇気は要ります。
その勇猛のエネルギーは、性のムラムラが
転換されることで湧き出てくる。
性のムラムラをためずに捨て続けると、
勇猛のエネルギーの原料が枯渇してしまう。
ステレオタイプ的な言い方は好きではないですが、
若者のチャレンジ精神が弱くなっている、
若い男子が草食化している傾向にある、と
言われ始めて久しいですね。
それを育った環境やら社会情勢の変化、
男性観女性観の変化などでもっともらしく
説明したがる大人は多いですが、
男子の草食化は
AVやインターネットポルノの普及による
決して無関係ではなかろうな、と
私は個人的に思います。