ノウハウの奥にあるもの (2021/12/27)

私はわりとオクテな方だったので、
パートナーができたときは
彼女を悦ばせたい一心、その裏側の
 経験の少なさへのコンプレックスから
いろいろなノウハウをお金をかけて
学びました。
古くは加藤鷹さんの秘技伝授という
のがありましたが、
比較的新しいのでは森林原人さんの
森のさえずりや田淵正浩さんの
田淵式側位など。
学んでみて思ったのは、
これは簡単に真似できるものではない、
ということです。
それは、例えばイチロー
「バッティング講座」
という動画を出しているようなもので、
解説を聞いて実演動画を見たところで、
メジャーリーグでヒットを量産できる
わけではない。
プロが出しているノウハウって、
たいていはそういうもので、
語られている内容そのものは
驚くようなものではないんだけれど、
語っている人にはそれを何千回、
何万回と実践してきた中で
無意識に身体で体得した極意があって、
その極意は言葉では伝えられないもの
なのでしょう。ほとんどのノウハウものは
表面的なテクニックを語っているだけで、
その人の技の本質が見えない。
ただ、その中でひとつだけ、
田淵正浩さんのノウハウ公開動画の中で、
田淵さんが独り言のように小さい声で
「クンニはマインドフルネスですから」
と呟いたのが、
技の本質を言語化したものとして
強く記憶に残っています。
多分、田淵さんの技は、
クンニだけではなく
キスにも愛撫にも挿入にも
その精神が流れているのでしょう。
いま、私にとってはクンニとは、
女性の悦びを願う祈り
のようなものです。
どこをどう攻めれば気持ちいい、
というのは、頭の片隅には置いといても
いいものだけど、本質はそこにはない。
クンニを、プールに入る前の準備体操の
ようなもの、と捉えるのではなく、
相手の女性の悦びを祈る思いを伝え、
相手の女性の会陰のチャクラから放たれる
女性エネルギーを頭蓋骨全体で受け止める
エネルギーの交換ととらえると、
それは全く違った行為になってきます。
それは、おっぱいを吸う時も
挿入中の動きも同じ。
世の中にはいろんなテクニック動画が
溢れていますが、
そのほとんどは表面的な下らぬもので、
私の実践に直接役立ち影響を与えたのは、
あの田淵さんの
独り言のような呟きだけだったのかも
しれません。