気持ち良さの返報性 (2022/7/6)

ここのところ、数回にわたって
アダム徳永氏のメソッドについての
私の感想を書いてきて、
 ちょっと批判めいたニュアンスが出ている
のかもしれないけど、
私はアンチアダムではありません。
むしろ、アダムタッチはしょっちゅう
使わせていただいています。
しかし、
ちょっと違うなと思うのは、
アダムタッチやパームタッチは
女性を感じさせるためのメソッドというより、
女性を感じ取るためのメソッドなのでは
ないか、ということです。
アダムタッチを、女性を感じさせるための
テクニックととらえてやると、
感じさせようという意識が女性に伝わるし、
その割には刺激が微細なので退屈になり、
いつまでやってんの?ってことになる。
スローセックスのような、エネルギーの
交流を重視するセックスでは、
相手に気持ちよくなってもらうためには
まず自分が気持ち良くならないといけない。
女性は共感性が高いですからね。
感じさせようとか、どうやったら悦ぶのか
とかいう小賢しい思考は、相手に伝わってしまう。
なのであれば、
相手に気持ち良くなってもらうには
まず自分が気持ち良くなって、それを
相手に感じ取ってもらうしかない。
じゃあ、どうやって自分が気持ちよくなる
のかといえば、相手の女性に触れて
相手の女性を感じて気持ち良くなるしかない。
女性へのタッチは、
それ自体で直接女性を感じさせると言うより、
女性に触れることで男自身が気持ち良くなり、
その気持ち良さを相手の女性に伝えていく、
というキャッチボール、
気持ち良さの返報性が必要なんじゃないかと
思う。
男が冷静なまま、女性にだけ感じさせたい
なんて、それはtrickyな考えよ。
アダムタッチも、女性に触れることで
女性のエネルギーを感じ取って男が気持ち良くなり、
相手の女性にのめり込んでその気持ちよさを
相手に返す、という感じで続ければ、
いつまでやってんの?という反応はないと思う。
相手を感じ取ることに集中すると、
相手が何を求めてるかもなんとなく感じ取れるしね。
退屈なタッチではなく刺激的なものを相手が求めているなら
退屈なタッチを続けること自体が苦痛になるし、
スローなタッチを求める相手なら、スローなタッチを
続けるほどに快が深まっていく。
どうすれば、こうすれば、という
テクニックを考えるからかえって
相手が求めていることを感じ取れなくなる。
相手を感じ取って自分が気持ちよくなり、
気持ち良くなった自分を相手に感じてもらう、
という気持ち良さの返報性が、
男女の交わりには必要な気がする。
大事なことなので2度言いました。
性感帯へのスポット刺激は、
そのベースの上に
調味料として使うものではないかなあ。