セックスの基礎練 (2022/2/15)

パートナーとセックスしているとき、
彼女が時折、自分の気持ちのいいところを
探して私のチンポを当てようと、
 腰を動かしてくることがある。
そうした時、私は彼女に強い口調で、
「やめてくれ!」
と言い放ったことが、2回ほどある。
彼女が腰を動かしたことが嫌だったわけでも、
彼女が気持ちいいところに当てに来た
のが嫌だったわけでもない。
私が挿入して、これから彼女との一体感を
深めようとしたときに、
彼女の意識のほとんどが
自分の膣内の快感スポットと私のチンポの先端に
だけ局所的に向かってて、
ここでもない、そこでもない、という
意識がダイレクトに伝わってきて、
空振り感がハンパなかったからだ。
・・・
私は以前、
セックスのテクニックは、それ自体が
ありがたいわけではなく、
それをどのような意識状態で使うかが大事、
と書いた。
・・・
男は女を生オナホにしてはいけないのと
全く同じように、
女は男を生ディルドにしてはいけない、
とするのがフェアではないか。
ただし。
当然、相手と意識の上で深くつながった
状態で、気持ちいいところに当てに行く、
ということができれば、
お互い幸せで悦びも深まると思う。
だから、
性愛研究エクササイズとガチのまぐわいとは
一石二鳥を狙うのではなく、慣れるまでは
分けてやった方がいいかもね。
と、パートナーと話したことがある。
・・・
ピアノを弾きたいと思ったとき、
ドラムを叩きたいと思ったとき、
単なる遊びではなく、本当に上達したいなら、
いきなり好きな曲を弾こうとするのではなく、
いきなりドラムセットの前に座るのではなく、
まずは基本の音階練習と簡単な練習曲を、
まずはスティックだけでリズム打ちを、
ある程度仕上げていかんとあかんのと
ちゃうのん?
ということで、
まずは、高級マグロを目指してくれ。
膣技も要らない、
意図的に腰を動かさんでもいい、
なんなら、空気膣でも構わん。
とにかく、
ピタっと重なって、意識とエネルギーを
溶け合わせることに集中しようや。
それが、無意識に何の気無しにできて、
多少の動きや刺激では一体感が崩れなくなってから
膣技などいろんなテクニックを試したり
気持ちいいところ探していこうや。
そのアプローチを誤ると、
生オナホと生ディルドの摩擦に終わるで。
みたいな談義を、
昨日、パートナーと夜遅くまで電話で
続けていた。
・・・
一時期、「空気膣」というのが
ネット上で揶揄されてたけど、
私は、空気膣でもいいと思っている。
実際、別れた昔のパートナーは
今思えば空気膣だったんじゃないかと
思うけど、
セックスの気持ち良さは、
膣だけではなかったから。
また、
セックス中にああだこうだと
思考のエネルギーが出てくるくらいなら、
マグロちゃんの方がいいと思う時もある。
一体感を深めようとすると、
相手の意識の波動がモロに伝わってきてしまう。
・・・
深いまぐわいの中で最適な動きを、
雑念なくできるようになれば、
それが最高なんだけど、
ハイパーな膣機能は一足飛びに狙うのではなく、
徐々に基礎から積み上げる、それなりの
上達のためのアプローチが要るような
気がする。
セックスだって、男も女も上達のためには
いきなりテクニシャンを目指さず、
着実に基礎練を積み重ねていくのが
必要ではないか。
テクニシャン、という言葉は、実は
私は嫌いなんだけどね。
複雑で多様な技を求めるよりは、
単純で素朴な技を深めていく方が、
私の性には合っているような気がするので。